<Header>
<Author: 杜審言>
<Title: 和晉陵陸丞早春遊望>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 晋陵の陸丞の早春遊望に和す>
<BookPage: 8>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
獨有宦遊人，
偏驚物候新。
雲霞出海曙，
梅柳渡江春。
淑氣催黃鳥，
晴光轉綠蘋。
忽聞歌古調，
歸思欲霑巾。
<End Poem>
<Translation>
わたしだけがただ異郷に任にある人であるために、風物気候の変じて、春の装いに一新してゆくのに、ひたすらおどろくのだ。朝焼け雲が、大海の彼方から生まれ出て、夜は明けてゆき、梅の花と柳の新緑とが、長江の南から北へとしだいに渡ってゆく。

あたたかく和らいだ巻の気配は、こうらいうぐいすの鳴く声を誘い出しており、春の明るい陽ざしは、みどりの浮き草にゆれ動いている。そのときふと古雅な都ぶりのあなたの歌を拝聴し、わたしは帰心をそそれられて、手巾をぬらす涙を流さんばかりである。
<End Translation>